生理前症候群の腰痛
腰痛は、生理前症候群が原因となって起こる場合もあります。
生理前症候群は、月経前症候群(PMS)、もしくは月経前緊張症とも呼ばれています。
おもな身体的症状としては腰痛のほか、肩こりやめまい、吐き気、胸の張り、乳首の腫れ、下腹部のむくみなどがあげられています。
また精神的な症状として、気分の落ち込みやイライラ、怒りっぽくなるなどといった、情緒不安定的な症状も見られることがあります。
生理前症候群には個人差があるとされており、症状がほとんど気にならないという人や、重い症状に悩まされるという人などがいます。
どちらかというと繊細で神経質なタイプの人ほど、症状は重くなりやすいとされています。
生理前症候群が起こる原因としては、おもに自律神経の乱れや、不安定なホルモンバランスなどが考えられています。
女性の体は基本的に、生理の14日ほど前から排卵が始まるとされています。
そして排卵後には、黄体ホルモンの量が増えることとなります。
黄体ホルモンは、子宮を収縮させる作用のある、プロンスタグランジンと呼ばれる分泌液を生産する働きをします。
しかし何らかの事情によってプロンスタグランジンが多く生産され過ぎてしまうと、腰痛などといった不快な症状をもたらすと考えられています。
ただし痛みは、生理が始まると収まります。
生理前症候群による腰痛を防ぐためには、ストレスや疲れを溜め過ぎず、リラックスした状態を保つことがもっとも効果的とされています。