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循環器の疾患と腰痛

循環器系の疾患が原因によって腰痛が起こる場合には、腹部大動脈瘤(ふくぶだいどうみゃくりゅう)が疑われます。
腹部大動脈瘤というのは、横隔膜より下に位置する腹部大動脈にコブができて、血液の流れが悪くなる状態のことを言います。
初期にはあまり痛みや自覚症状などは見られませんが、コブのサイズが拡大すると、腰部の骨や神経が圧迫されることによって、腹痛や腰痛が起こりやすくなります。

腹部大動脈瘤は動脈硬化が原因で起こる場合が多く、血流障害によって、消化器系の疾患や腎機能の低下などが見られることもあります。
とくに腹痛や腰痛が持続して痛みも増してくる場合には、大動脈が破裂直前であることが疑われます。
大動脈が破裂すると、血圧の急激な低下など深刻な状態を招くこととなり、適切な処置をせずに放置すると、死に至ることとなります。

腰痛の原因に循環器系の疾患が疑われる場合には、大動脈が破裂してしまう前に、治療を受けることが重要となります。
腰痛の原因にはさまざまなことが考えられるため、すぐに循環器系の疾患を疑うというのは難しいですが、とくに糖尿病の既往がある人などは注意が必要となります。

病院における検査ではおもに、超音波検査やCT検査、大動脈造影などが行われます。
5cm未満の小さい動脈瘤であれば経過観察が行われる場合が多いですが、5cm以上の大きい動脈瘤が見られる場合には、外科手術が実施されるのが一般的となっています。

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