内臓疾患と腰痛
腰痛の原因には、内臓疾患が関係する場合もあります。
例えば胃や腸、胆臓、すい臓などの消化器系疾患や、腎臓疾患、膀胱などの泌尿器系疾患、子宮や卵巣といった女性器系疾患などが原因となって、腰痛が起こるとされています。
中でも女性の生理中に起こる腰の痛みは、よく知られています。
そのため重いモノを持ったり、腰を激しくひねったなどといった要因が何も思い当たらない場合には、整形外科のほかに内科も受診するということが大切となります。
ただの腰の痛みと思って我慢したり、自宅での応急処置のみで放置していたりすると、場合によっては内臓疾患の発見が遅れて、進行してしまうということもあります。
とくにガンは、もっとも恐れるべき腰痛の原因とされています。
腹部の内臓であればどの種類のガンであっても、腰の痛みは起きやすくなります。
ガンによる腰の痛みは、マッサージを受けても、どのような体勢をとっても緩和されることはありません。
また通常の腰痛であれば、横になったり安静に過ごしたりすることで、ある程度の症状の緩和を望むことができます。
しかしガンに関わらず内臓疾患が原因となっている場合には、何をしても一向に腰の痛みが治まらないというのが特徴となります。
そのため腰痛の原因が思い当たらず、何をしても腰の痛みが緩和されない場合には、すぐに内科を受診するということが大切だと言えます。
自分では判断できない際にも、とりあえず医師の診察を受けておくことが安心だと言えるでしょう。
