ストレッチ
腰痛予防をするときに、筋肉強化とともに大切なのがストレッチです。
ストレッチとは、「伸ばす」という意味のコトバです。
からだの筋肉を伸ばすことで、腰痛だけでなく、肩こりを予防することもできます。
筋肉を伸ばす
筋肉はゴムのように、弾力的に伸び縮みするのが健全な状態です。
ところが、運動をしたり、オフィス仕事や運転など長時間おなじ姿勢をしていると、筋肉は疲れ、固くなってきます。
弾力がなくなっている状態で重いものを持ち上げたり、からだをひねったりすると、こわばって伸びない筋肉は切れたり損傷したりしてしまうのです。
ストレッチをすることで筋肉を伸ばし、伸び縮みする弾力のある状態を保てます。
血行をよくする
血液は、市場から新鮮な肉や野菜を送り込み、ゴミや廃棄物を運び出す流通システムのようなものです。
災害が起きて、道路や橋が通行止めになってしまうと、食べ物は足りなくなり、ゴミはあふれ、町は機能しなくなってしまいます。
すぐに交通網を復旧させることが急務となります。
筋肉もおなじです。
血液は、肺から新鮮な酸素を送り込み、細胞組織の疲労物質を肝臓に運び出します。
しかし、筋肉がこわばってくると血行が悪くなります。
筋肉内の疲労物質が蓄積され、新鮮な酸素が供給されず、筋肉はますますこわばってきてしまうのです。
すぐに筋肉をほぐし、血行をよくすることが急務となります。
ストレッチをすることで血液が流れやすくなり、疲労が取り除かれるとともに新鮮な酸素を受け取って細胞が活性化されます。
元気な弾力に富む筋肉が取り戻せるのです。
からだのバランスを矯正する
現代社会の生活は、不自然な体勢をさせるものがあまりにも多いのです。
自動車の運転。
パソコン。
ゲーム。
工場の作業。
いつもおなじ姿勢であったり、おなじ動作ばかりさせられたり。
からだのバランスが崩れてきても不思議ではありません。
そんな時にストレッチをすることで、からだをほぐし、バランスを取り戻すことができるのです。
ストレッチのコツ
ストレッチは、ちょっとした時間に簡単にできるものもあります。
オフィスでデスクワークをしている時、数秒間両手を組んで高く伸ばすだけで、立派なストレッチになっています。
電車やバスの待ち時間に、コマーシャルの間に、こまめにストレッチでからだをほぐしましょう。
からだが温まった風呂上りや運動のあとも、ストレッチに効果的です。
ストレッチで筋肉を伸ばしている最中は、息を吐くのが大切です。
バッターボックスでボールを迎える瞬間はたいてい息を吸ったり止めたりしますね。
何かを狙ってちからをいれる時には、息を止めて緊張しているものです。
ストレッチは緊張をほぐすものですから、逆に息を吐くと緊張が解けやすいのです。
定期的なストレッチをして、やわらかで強い筋肉をつくりましょう。