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負担をへらす

骨や椎間板への負担をへらすために、コルセットを使用すると、痛みがへることがあります。

立っているからだは背骨と筋肉で支えられています。
胸椎や腰椎といった骨と、そのあいだにはさまった柔らかい椎間板が交互に積み重なって、その周りを取り囲む筋肉とともに体重を支えているのです。
柔らかい椎間板がつぶれて、中身がはみ出すことで神経が圧迫され、痛みが生じます。
椎間板ヘルニアです。
こわれた椎間板では体重を支えきれないのです。
それで、背骨の周囲を固めて椎間板にかかっている荷重をへらしてあげることで、痛みがやわらぐことがあるのです。

また、骨粗しょう症などから背骨を圧迫骨折してしまい、体重が支えられなくなる場合があります。
自然に固まるのを待たなければならないこともあります。
そのあいだにさらなる負担をかけないためにも、骨にかかる荷重をへらしてあげる必要があるのです。

ご飯を細長く固めただけではボロボロ崩れてしまっても、まわりに海苔を巻けばしっかりした海苔巻きになります。手で持っても崩れません。
それとおなじで、椎間板が弱って体重を支えきれないとしても、胴回りにコルセットを巻くことで荷重が分散されて痛みがやわらぐことがあるのです。

ギプス

脊椎分離症で背骨が折れてしまったり、脊椎すべり症で背骨がずれてしまう場合、また骨折した脊椎がずれてしまう脊椎分離すべり症の場合、ギプスで固定することがあります。
腰まわりに、からだの形のあわせてギプスを固めることで、背骨に荷重がかからなくなり、痛みは軽くなります。
ギプスは取り外しできないので、皮膚にかゆみや炎症が生じることもあり、長くは使用できません。
また、ギプスを装着していると筋肉を使いませんから、どんどん筋肉が落ちてきてしまいます。
最終的には、患部の周囲の筋肉も強化していきたいですから、長期間使用は避けたいものです。
膚の炎症、飲み薬の場合は胃腸の不調といった副作用に注意しながらの使用になります。

硬質コルセット

金属やプラスチックで作られた硬質のコルセットを使用する場合もあります。
しっかり固定できるので、背骨の手術後や圧迫骨折などにも使われます。
オーダーメイドで作るので、型取り、制作、修正をして出来上がります。

軟質コルセット

ゴム、ビニール、布などやわらかい素材で作られた軟質コルセットも使用されています。
締め付けることで腰をサポートするタイプと、脇や背中に支柱がはいっているタイプがあります。
背骨や筋肉の弱い部分をサポートすることで荷重をへらし、痛みを軽くする効果があります。
頼りすぎると筋肉を弱めてしまうので、限定的に使用します。
スポーツをするときや仕事で重い荷物を持つときなど、腰に負担のかかるシチュエーションで使いましょう。
便利な道具の助けを借りて、腰痛に立ち向かっていきましょう。

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