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筋肉強化

腰痛になってしまう原因はさまざまですが、筋肉を強化しておくことは重要な予防となります。

筋肉強化が予防になる

筋肉の過緊張や損傷が筋筋膜腰痛症の原因となりますが、強い筋肉があれば回避できる場合もあるのです。

たとえば二人の人が30kgの荷物を担いだとしましょう。
一人はからだが弱く、筋肉も付いていません。
荷物を担いですぐに疲れてきます。
だんだん疲労物質が溜まり、筋肉が緊張してきます。
筋肉がパンパンになったときにくしゃみをしてしまい、その衝撃で筋肉を損傷してしまうのです。
もう一方の人は筋肉がしっかり付いています。
おなじ30kgの荷物を担いでも、弱い人ほど疲れません。
筋肉にも余裕があり、まだ柔軟性が残っています。
そこでくしゃみをしたとしても「あれ、風邪ひいたかな?」ですんでしまうのです。
細いゴムだとすぐに切れてしまうけれど、太いゴムならかなり引っ張っても切れません。
筋肉も強化しておけば太く強くなり、多少の負荷にも耐えられるのです。

脊椎分離症や椎間板ヘルニアの場合も、筋肉強化が予防となります。
脊椎まわりの筋肉が弱いと、体重やスポーツ時の荷重を筋肉だけでは支えられず、背骨に負荷がかかります。
それがつづくと疲労骨折で脊椎分離症を引き起こしたり、椎間板の圧迫が激しくなって椎間板ヘルニアになってしまったりします。
筋肉を強化することで、背骨にかかる負担を軽くできるのです。

筋肉強化のやり方

腰痛予防をしようという方はたいてい、すでに腰痛になって痛い目にあっておられることでしょう。
ですから、痛みが続いているいあいだはトレーニングしてはいけません。
まずは、治すことを行ないましょう。
ある程度回復してきたら、筋肉強化とストレッチをセットで行なうことで、再び筋肉を痛めることを防げます。

運動すると、筋肉組織の深いところにある筋肉繊維が切れます。
栄養をとって睡眠をとると、寝ている間に以前より太い筋肉繊維となって強化されます。
「超回復」
といいます。
筋肉疲労も取れて、弾力のあるやわらかい筋肉に戻ります。
再び腰を痛めない程度に運動をし、回復を待つ。
それが筋肉強化の基本です。

筋肉を傷めにくいトレーニング方法の一つに
「スロートレーニング」
があります。
スロトレと略していうことが多いですね。
腹筋やスクワット、腕立て伏せなどを通常は反動をつけて行ないますが、スロトレはその名のとおり、ゆっくり動かすのです。
たとえば、スクワットをするならば、10秒から15秒ほどかけて膝を曲げていきます。
膝が曲がりきる前の中途半端なところで、動きを止めます。10秒ほどちからを入れたまま静止します。
再び、10秒から15秒ほどかけてゆっくり膝を伸ばしていきます。
伸ばしきる前にストップし、静止します。
これを、筋肉のちからを入れ続けたまま繰り返すのです。

筋肉にちからが入っている間は血流が流れませんので、疲労物質である乳酸がたまり、からだは疲労を感じて成長ホルモンをいつもより多く分泌するというわけです。

筋肉強化をして、大事な腰を周囲からサポートしてあげましょう。

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